スーパートコジラミに殺虫剤は効かない

殺虫剤に耐性を持つスーパートコジラミはどう退治すべきか

今も尚増え続け、ヒトの血を糧に数を増やしているトコジラミ。
昔は南京虫と言われどこにでも居た虫ですが、今になって苦しめられているヒトが増えています。

害虫の相談件数の中でも、毛ジラミが減る一方でここ数年でトコジラミに関する相談が急激に増えています。

なぜ、最近になってトコジラミの相談が増えているのでしょうか。
実は、殺虫剤(ピレスロイド系)で殺す事ができないスーパートコジラミが急増しているからです。

殺虫剤は、神経に障害を与えて動けなくする働きがありますが、スーパートコジラミに殺虫剤をスプレーしても何の影響もなく動き続ける事ができます。
中には、一時的に動きが弱るものも居るようですが、それも時間の問題。

そんなスーパートコジラミが至る所に生息域を拡げているようです。

今できる対策は熱により死滅させる方法

殺虫剤の効かないスーパートコジラミでも熱にはかないません。
害虫駆除業者もスーパートコジラミをまずは、スチームクリーナーでできる限り殺虫してから、最終的にプロペタンホスを使うようです。

また、後者は、まだ一般の人の使用にはリスクが高いので販売されていません。
そうなると、今すぐ出来る対策はスチームクリーナーで根気よくスーパートコジラミを駆除する方法。

それに、プロペタンホスは、動かない卵にどれだけ効くかわからない事も考えると、やはり、スチームの熱で駆除するのが一番手っ取り早いかもしれません。

既にスチームクリーナーを持っているなら、それで試してみるのも良いと思いますが、まだというなら、掃除する事も兼ねてそれなりのものを用意しておくのも良いかもしれません。

スーパートコジラミの生態

スーパートコジラミは、成虫で5mm~8mm程度の大きさがあります。
見た目は浅黒い茶色でヒトの皮膚に乗せると、すぐに血を吸い始めます。

身体がパンパンになるまで血を吸い続け、取り込んだ血液から必要な栄養を取り出すと残りをフンとして出します。なので、トコジラミの生息する付近の壁などには、この黒い点々が多く見られます。

日中は、カーペットやゴザの裏やベッドの隙間、押し入れのドアのつなぎ目、そしてカーテンなど、とにかく目に付かない所に隠れて、そこに卵を産み付け数を増やします。

夜になり電気が消えると、人の身体めがけて移動し吸血。
その血液を糧に数を急激に増やしていくのです。

トコジラミに吸血される時の不快感は、アタマジラミの比じゃありません。

アタマジラミの吸血でかゆみが出るのは、一種のアレルギー反応なので人によっては、何も感じないという事もありますが、トコジラミは、大きさもあり吸血されると嫌かゆい感覚が吸血されている部分の至る所でおこります。

なので、かゆくてかゆくて眠れない状況が続くのもやぶさかではありません。

スーパートコジラミは幼虫も侮れない

注意すべきなのは、成虫だけではありません。
まだ生まれて間もない幼虫も皮膚に乗せると血を吸い始めます。

幼虫は、見た目が白く小さいので見落としてしまいがちですが、吸われた血液で赤くなる程、血液を吸い出します。小さくても侮れません。

また、成虫は、40日ほどすると一日に5匹以上の卵を産むようになり、その成虫が生きている間中それが続きます。つまり、一日経つ毎に、5倍10倍と増え、また、幼虫が成虫になると、更に急激な数で増え続けるのです。

そんなスーパートコジラミは、今の時点では、効果的な殺虫剤が限りなくゼロである事です。

一応あるが業者のみ使用可能な状況

このような事態を受けて厚生労働省が急いで認可した薬があります。
それがマイクロカプセル駆除剤というもので、成分はプロペタンホスというものですが、これを前もって噴霧しておくことで出てきたトコジラミが触れると殺虫作用をもたらすというものです。

しかし、このプロペタンホスという成分は、今の段階で効果があるとされるというもので、まだ、どのくらい効果的なのかわからない部分もあるようです。

わらをもすがる思いとはまさにこの事。

ですが、スーパートコジラミのような薬への耐性を持っているトコジラミをも殺してしまうような薬剤が人体になんの影響も無いのか気になるところです。
そんなスプレーを噴霧した所で生活する事とトコジラミの驚異、どちらも、出来れば避けたいものです。

スーパートコジラミはどこからやってきた?

アメリカが有力候補です。
元々トコジラミは、アメリカで大流行していて大きな問題となっているのですが、旅行者のキャリーケースや衣服などに紛れてきたものが、旅行者の利用するホテルなどの宿泊施設から広まったと考えるのが妥当です。

元々日本に居るトコジラミは、かつて南京虫と言われて居ましたが、この遺伝子を持つトコジラミを代々繁殖させたものに殺虫剤(ピレスロイド系)を使用すると、効果が確認されています。

つまり、元々日本に居た種類が進化して耐性を持つようになったのではなく、海外から来た別の種類が元々耐性を持っていたと推測されます。

今、円安の影響もあり、海外からの旅行者が増え続けていますが、それは、日本の観光にとっては良い事である反面、こうした、スーパートコジラミのような招かれざる客などの社会問題が増える原因ともなっているのです。

衛生面で要注意

シラミには、人間に寄生するアタマジラミや毛ジラミが居ますが、これれは、常に頭や陰部の毛に潜んでいるので、シラミから何か病気がうつるという心配もありません。

しかし、スーパートコジラミのように床や壁の隙間など、決して衛生的では無いところを巣としている場合、何かしらの菌や汚れなどが付着した状態で寝床にやってきて吸血するわけです。

そう考えると、他のシラミと違って吸血の際に人への悪影響を及ぼすリスクもゼロではありません。

それでなくても、吸血する際に蚊などと同じように唾液を注入するので、これが、かゆみを引き起こす原因となります。それが、1、2カ所程度なら良いものの、身体の至る所で行われるとかゆみも耐えがたいものです。

また、最終的に血液の栄養を取りきった後に壁などの至る所に排泄するので、それが元々自分の血液だったとしても気分の良いものではありません。

スチームクリーナーなら、そうした排泄物をキレイに取り除きつつスーパートコジラミも退治する事が出来るので、今すぐ出来る対策として、候補になってくれるのではないでしょうか。

ネズミの駆除も追い出す時代

スーパートコジラミのような吸血昆虫は、すぐに数を増やすので完全駆除が必要となりますが、昔から家屋に潜む害獣と言えばネズミ。種類としては、クマネズミという事ですが、これもスーパートコジラミと同じように、毒に対する耐性を持った種類が増えてきているそうです。

そんな種類をそのままスーパーラットと呼ぶそうですが、ネズミ駆除用の殺鼠剤が効かずに、平然としているだけでなく、粘着シートなど仕掛けても中々捕獲できない賢さも兼ね備えているそうです。

そんなネズミは、駆除するのではなく追い出すのが主流になりつつあります。
その方法は、超音波によるもの。

超音波ネズミ駆除で調べてみると、ある程度方法はわかると思いますが、ネズミのいやがる音波を出す事で追い出すそうです。簡単に言えば、モスキート音と同じ働きですが、あれは、年齢による耳の性能の違いを使った方法。

若い頃は、そうした高い音への感受性もあり、まるで蚊の羽音のような音を出す事で遠ざけるというものですが、おもしろい事に、ネズミ駆除用の超音波もやっぱり子供には、聞こえる事もあるようです。

場合によっては、そこに居てられないくらいの気分になる事もあるそうなので、まだ、幼い子供が居るなら使うべきか十分に検討した方が良いと思いますが、それでも、撃退がほぼ不可能なネズミにも一定の効果があれば、試す価値はありそうな気がしました。

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